★縄文の女神「美咲」さんのアルバム紹介

 長野県を中心に活躍しているシンガーソングライター「美咲」さんのアルバムを手に入れました。一つは「スリーアルバムズ」というもので、今まで出した三枚のアルバムが一つになっています。また、最新作である「私の森の風」も同時に入手しました。
 彼女の歌は今まで二回参加した「縄文の女神・満月ライブ」で聞いていましたが、じっくり聞く、という感じではありませんでした。ライブではカバー曲とか、御柱祭の歌なんかが印象に残っているますが、正直言って「縄文の女神」らしさをもっと前面に出してくれたらなぁ……、という感想でした。今回じっくりアルバムを聞いていると、彼女の歌は繊細で、ざわついたライブ会場で聞くのとはだいぶ違う印象でした。より深く、よりリアルに彼女の歌の世界に接するには、静かな夜にアルバムを聞くのが良いような気がします。
 美咲さんのプロフィールを見ると、信州に生まれ、高校卒業後、松本を拠点に音楽活動を始めたとあります。そして現在は八ヶ岳に拠点を移し、縄文文化の叡知をメッセージにライブを行っているそうです。彼女のブログを見ると、全国の神社のお祭りにも積極的に参加しているようです。

★「天空の花」

 2005年に出した彼女のファーストアルバムです。7分44秒の大作「天空の花」から始まり、「満月」「〜地球(テラ)〜」など彼女らしさを代表する曲が続きます。こういってはなんですが、彼女の詞の世界っていうのはメジャーの作詞家には絶対にない視点があって、しかもそれがしっかり根を張っている感じで浮ついていない強さがあります。誰だってこういうファンタジーは心にあるけれど、それが身に付いていないのです。持って生まれた感性なのかな。あるいは大人になると無くしてしまう純粋さを保っているのかもしれません。
★「光合成」

 2006年に発表した神憑かり的なトータルアルバムです。ゆったりとしたリズムと旋律、詞の世界が全体を通して一つの世界を造り上げてます。聞いていてこんなに楽になるアルバムは久し振りです。かなり昔のメリー・ホプキンの「EARTH SONG/OCEAN SONG」を彷彿とさせます。私のお気に入りは「水」で、素晴らしいコーラスが繊細な水の流れを表現しています。彼女じゃないと表現できない歌だと思います。
 ただ一つ、この手の歌はライブ向きじゃないなぁ…、と思います。出来ればクラシックの弦楽四重奏を聞くような環境のライブで聞きたいと思いますね。
★「ありがとう」

 2007年に発表したサード・アルバムです。前作に比べるとかなりポップな内容になっています。とはいえ、7分15秒の大作「郷愁の空」には打ちのめされてしまいました。絶対に都会育ちには書けない世界があります。他にも「石の記憶」「森の妖精」など、彼女独特の感性でしか作りえない作品が光ってます。
★「3Albums」

 今ご紹介しました三つのアルバムが入ってます。本人の弁によりますと、ボーカルを入れ直したり、新しく楽器をオーバーダビングして整えたようです。三年間の彼女の変化も感じられますね。縄文人のように「自然」に心を開かせてくれる穏やかな歌が揃っていると思います。
★「私の森の風」

 三年振りのミニアルバムです。表題作のほか「それぞれの春へ」「おかえりなさい」が入ってます。美咲ワールドがポップになっている感じがします。それからラブソングの色合いも濃くなってますね。サウンドも厚くなって、やはりライブ向きの作風に変化しているとも言えるかもしれません。とはいえ、やはり聞いていると縄文の森に誘い込まれるような気がします。凄いなぁ……。







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